組み込みは原則として半段に
この作例のように、実際の紙面のなかで写真や図版などの上か下に記事を組み込む場合は、行数計算をキチンとしておかないと割り付けどおりに組み上がらず、組版作業をやり直す場合もあります。組み込む本文の字数が少ないと読みにくくなりますから、半段以下の字数にならないように気をつけましょう。
《カコミ》や《タタミ》の場合、見出しの位置によっては、縦見出しでも見出しの天地に本文記事を組み込んでいくことがあります。また、写真や図版などで天地二段だと大きすぎる、天地一段だと小さすぎるという場合などに、天地一段半にして写真や図版の上か下に本文記事を流して組む場合もあります。
紙面のどの位置に、どの記事のどこに「左右○○行・天地○○字」組み込むのかを指定します。左のような指定図を紙面全体の割付指定紙に書き込むか、組み込む記事の原稿に指定を添付します。
組み込みの注意
- 組み込む本文の字数が少ないと読みにくくなりますから、5字以下の組み込みはやめましょう。
- 《カコミ》や《タタミ》の見出しの天地への組み込みや、写真・図版の下ヘの組み込みは、原則として半段にしましょう。
- 写真や図版の下の組み込み部分に、中見出しがこないようにしましょう。
組み込みの指定
記事の最初や途中に小さな図版や写真などを組み込みたいときには、提稿のときに、組み込みたい位置と大きさを、わかりやすく書き込んだ指定をつけます。
これらの組み込みの指定は、紙面全体の「割付指定紙」に記入してもかまいません。